主語を入れよう
その E-MAIL ちょっと待て!
パートナーさんと喧々諤々のミーティングをした後ミーティングのサマリーと依頼事項をまとめて英文にして上司に送り、次のアクションをディスカッションしようとします。
私たちは、大変有益なミーティングを持ち、私たちはXXXのディスカウントが利益があることを理解した...
WE て誰? WHO IS “WE”
私たちって誰???なのでしょうか? 交渉をしているパートナーさんも入れた、”We” で交渉していたみんなでこのディスカウントレートならいいねと言っているのか、交渉している当社側で当社としては、このディスカウントなら当社側にメリットがあると判断したのでしょうか?
これでは、全く意味不明です。
WeでMailを送ると、上司から、
ユージ、Weって誰のこと?
と即返ってくるのが目に見えるようです。
日本語には主語が無い
英文の e-mail では、私も含めて昔から習ってきた英文の習いで、We で文章を始める癖がついています。
これは、実は日本語というのは大変便利な言語で主語がなくても成立するのです。
日本語の文書の60%は主語がないと言われています。
主語のない日本語の文書を主語が必須の英文にするときに、一般的にするために ”We” が便宜的に当てられてきたのですね。
また、責任関係をあまり明確にしないように個人に寄せないようにという配慮からも、We は誰が言ったかやったかわからないまま、私たちがやりましたと言える便利な主語だったのです。
主語が無いから無責任
ただ、このままでは、せっかくまとめようとしているものも全くまとまりません。
英語で主語は、地図で言えば経度、緯度のように会話の起点になるものですから、これがわからないと誰と話しをしていいかもわからなくなります。
勇気を持って、E-MAILは ”I” で
Weで書き始めたメールがあったら、そこは、一呼吸置いて、勇気を持って、”I”(私)で始めましょう。
大変有意義なミーティングを持つことができて、XXXのディスカウントは有益だと判断するに至った。
今度、上司は、きっと...
ユウジ、いいミーティンでよかったね、XXXディスカウントの理由を教えてくれ、打ち合わせをして、なるほどと理解できるものだったら、承認を取りに行こう。
会話を前に進めることができます。
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