まず結論から、そして簡潔に
WEEKLY SALES CALL
Weekly Sales Call とは、外資系の会社では一般的に電話で行われる、上司との真剣勝負の場所です。
その週までにどれだけの結果を出して期末までに、あとどれだけ何をやるか。
10分から長くても20分程度の時間で、要領よく状況をまとめて、必要なサポートまでをそこで取り付けないといけません。
悲喜こもごも
今はCRM等のツールが定着してやり方も決まってきていますが、昔は笑えない悲喜こもごもが電話で海を越えてアメリカと日本で発生していました。
日本人はどうしても過程、プロセスを重視、アメリカ人は結果重視でコミュニケーションを取りたがるので...
話せばわかると理解を相手に求めて、許しを請うような場になったりすることもあります。
理解してください!
アメリカ人のマネージャーはなるべく短い時間で会議の目的を達成しようとします。
良い報告の方がもちろんいいのですが、悪い報告でも、まず客観的なインプットを求めます。
その上で、何が問題で、どうしたいのかを議論したがります。
英語 vs. 日本語
また、日本語の特徴でどうしても結論の動詞が先送りになって、結局なんだったのか、ますますわかりにくくなります。
結果、都合の悪い内容の英語説明はすごく長い説明になって意味不明になってしまいます。
そして常套句は、
とにかく大変なんです!
反面、欧米とくにアメリカ人の英語は、文章が主語の次に動詞が来る、文章構造からしてそうなっています。
まず結論を先に求めて、それに対する判断をしたがります。
結果、またまた常套句は、
で、結局どういうこと?
という会話が発生します。
あいつは、わかっていない
その差が埋まらないままに、コミュニケーションを続けると、だいたい、日本側は、
アメリカの方は、
これが続くと溝がますます深まっていきます。
アメリカンフットボール
アメリカンフットボールを見ていただくと明快です。
このゲームでは最後の1秒までタッチダウンの機会はあります。
したがって、指揮官としては冷静に今が何ヤードの地点にあって、どれだけヤードを進めないといけないか、そしてタッチダウンをするためにそこからどういう作戦を取るか、ということを決定していかなければなりません。
まずは、冷静な現状分析が必要です。
一般的に、アメリカの企業は結果を求めて、プロセスを理解しようとしないと言われます。
正しいところもありますが、向こうはまず現状を冷静に判断したいだけです。
そのための客観的判断資料として数字を求めているのです。
むしろ、その後のアクションプランが非常に重要で、それをどうやってゴールのタッチダウンに持っていくかです。
実はそちらの方を真剣に聞いています。
少なくとも、優秀なマネージャーをそこに集中しています。
アクションプランが、”Anyway, very difficult…” であったり、絵空事の集まりだったりすると、信頼をしてもらえません。
冷静にそして結論を明確に
日本語だろうが英語だろうが、また日本の会社もアメリカの会社も同様。
当たり前のことですが、まず冷静に、事実をありのままに、平明に伝えること。
まず結論から、そして簡潔に。
これに尽きます。
ディベート教育株式会社では、ディベートでコミュニケーション力を強化できる企業研修を行っております。
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