立論を立て直す
プレミアム フライデー
ご存知の通り、プレミアムフライデーが始まりました。
何かとニュースで放送されご存知かと思います。
でも、内容を聞くと実際は有給休暇を取得して休む会社が多いようで特別休暇が付与されることではないようです。
つまり、有給休暇を取得して半日休もうよということを推進するというのが、趣旨のようです。
それであれば、今までも、金曜の午後を有給で半日休むということは個人でやっていたことです。
違いは、法律で決めているわけではないのですが、お国が進める催し物のプログラムとなったということです。
一時のクールビズみたいなものですね。
夏は、ネクタイをしなくなったアレです。
今の人は昔の人より働いている
では、なぜこのようなことをわざわざ国が音頭をとって推進するのでしょうか?
私は、仕事の密度や内容は数十年前の新人の仕事よりはるかに密度が濃いのと、時間に関係なく仕事ができる環境にあると思っています。
つまり、”今の新人は、昔の私の新人の頃よりはとても仕事をしています。”というのが私の考えです。
昔の仕事 70年代
会社を出ればこちらのもの
私の新人の頃です。
携帯なんかはありません。
ですから出先で、連絡が入ることはありません。
会社を出ればこちらのもの。
営業の特権です。
5時に帰社するまで、どこに行ったかは、白板に書いたスケジュール表が全てです。
誰もどこに本当に行ったかはわかりません。
社内メールは半日仕事
社内の他部門への申請、要請の社内レターは、課長やマネージャーの名前で出すのが普通です。
ですから、下々はまず、社内用箋に鉛筆で下書きをかき、課長のレビューを受けます。
そして真っ赤に添削されたレターを再度書き直し清書してから、ゼロックスでコピーをして一枚一枚社内封筒に詰めて関連部署に送付します。
そのメールが届けられるのは翌日後です。
営業の武勇伝数々
ですから、武勇伝もいろいろ聞きました。
仕事をサボって田舎の地方競馬へ...ここまではごく普通の話で...
後ろにうるさいおじさんがいてうるさいなと思って振り向いたら自分の上司だった。
とか、
朝礼をして、さあ頑張るぞ!と会社を出て、5時になったら帰ってきたのだけど。
頭がさっぱりして、ああ、散髪してきたんだ...ここまでは普通の話で...
ボロボロの格好で帰ってきたのでどうしたんだと聞いたら、サボって公園で寝ていたら暴漢に襲われました。
とか、
まだまだ、いっぱいありますがとても書ききれません。
昔YouTubeがあったら、さぞかし今なんかより豪傑な話が次々と出てきたのではと思います。
今の仕事
変わって、今の仕事は濃密度です。
携帯電話
もはや、外に出ても天国ではありません。
上司も関係の人もみんな必要になれば電話で呼び出すことができます。
ましてや、競馬場から電話に出るなんて、とてもできません。
”XXX様 お世話になります。”
までは決まり文句で書きますが、あとは、
”つきましては、至急、1.2.3.の件に関しまして対応のほどお願い申し上げます...”
という内容の文が情け容赦もなくボタン一つで飛んでいきます。
電話会議
何か会議を召集しようと思ったら、別にいちいちその人がどこにいて、会社の会議室にたどり着けるかとかその時間は空いているかとか調整の必要はありません。
スケジューラーで時間さえ空いていれば会議ができます。
ファイルシステム
必要なファイルはインターネットで検索可能ですので、会社のファイルボックスに行かないと必要な情報が取れないよということはありません。
結論を言いますと、現在は場所を超えて、時間を超えて仕事が連続的にできます。
あなたが東京にいようと上海にいようと、マネージャーがニューヨークや海外にいようと打ち合わせは可能です。
仕事はどこでも、家でも会社でもそして朝でも真夜中でも可能になっています。
マネージメントの必要性
ですから、仕事の仕方や集中の仕方は個人がきちんとマネージしないといけないのです。
そうでないと簡単にオーバーロードしてしまうので、国もそれを心配してささやかですが、プレミアムフライデーを考えたのかなと思います。
ただ、それは、休める時間を設定しただけです。
今と昔の仕事の仕方で圧倒的に違うのは、現在は情報は溢れるほどあります。
それを要領よく的確にまとめてコミュニケーションをして行かないと、仕事は進まなくなっています。
コミュニケーションを的確に
さて、手前味噌ですが、この何時でも、どこでも働ける環境に圧倒されるのも、チャンスと捉えて活用するのも、皆さんの考え方次第です。
効果的にものを伝える能力コミュニケーション能力を磨くことは皆さんの将来の活躍の幅を拡げるものと確信しています。
ディベート教育は皆さんのビジネスでの成功を支援します。