今回は、MBAが教える経営者研修の第一章「財務諸表を理解する」を説明いたします。

よく経営者は財務諸表を理解していなければいけないといわれます。

ここで財務諸表というのは一般的に財務三表のことです。

「損益計算書」 B/S(Balance sheet)
「貸借対照表」 P/L(Profit and Loss)
「キャッシュフロー計算書」C/S(Cash flow Statement)

財務諸表で重要な視点は、相関性を理解することなのです。

即ち、例えば損益計算書と貸借対照表は同時に変化しており、一方だけが独立して変化するわけではないのです。

ところが、一般にコンサル会社等が提供する経営者向けの研修ではこの関連性は一応説明されることもあるのですが、一通りの説明だけ終始してしまい、体得できないのが実情なのです。

そのため、各種経営者向けの研修で勉強された経営者の方々でも、個別の仕分けされた数字についてはよくご存じなのですが、その数字は他のどこに影響があるのか、関連性については理解されていないのです。

これが十分に理解されないと、深刻な経営問題が起こってしまいます。

よくテレビドラマなどで、取り上げられるのが次のようなケースです。

会社は順調に売り上げを伸ばしているのに、ある時原価に当たる納品物の支払いで現金不足で支払うことができなくなります。2か月後には売り上げが現金で入るので2か月間だけ運転資金があれば、支障なく会社を運営することができるのです。
そこで、社長は銀行にいき、頭を下げて何とか2か月間運転資金を貸してもらえないかお願いをします。ところが、銀行側は(ドラマでは意地悪の支店長がでてきますが)今の経営状況ではこれ以上お金を貸すことができない、と突っぱねてしまうのです。
困った社長は町金融で現金を借りますが、その後の法外な取り立てで夜逃げするように会社はつぶれてしまう。

即ち、社長は損益計算書を見て売り上げが順調なので会社はうまくいっていると思いこんでいるのですが、現金が不足して倒産してしまった訳です。

このようなことが起こるのは、経営者が損益計算書を独立してみているためです。

本講座の特徴は、その場で財務三表を作成するワークショップ形式で行われることです。

ここで経営者は短時間で自ら財務三表を作成することで、その関係性を体得できるのです。

今回は、MBAが教える経営者研修(取締役及び執行役員向け):第一章「財務諸表を理解する」の特徴を説明いたしました。

MBAが教える経営者研修の詳細は次からご覧ください。
MBAが教える経営者研修: 取締役及び執行役員向け