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ハーバード大学といえば、米国だけでなく世界中で最も有名な大学の一つです。入学するにも審査が厳しく、ハーバード大卒と言えばエリートの証でもあるほど、優秀な学生が集まっていることはご存知のことと思います。

ディベートは簡単に言えば、討論の技術のことで、欧米では管理職や政治家になるには必須と考えられているのです。

このエリート集団であるといっても過言ではないハーバード大学生と、大学も出ていない人がディベートを行ったとしたら、果たして勝ち目はあると思いますか?

この挑戦をしたのが、米国ニューヨークの刑務所の受刑者で、しかも勝利したというのです。

出典 ウオールストリートジャーナル2015 年 10 月 11 日
 最大級の警備が敷かれたニューヨーク州の刑務所で先月18日、3人の受刑者がハーバード・カレッジ(大学過程)の学生とディベートで対決し、勝利を挙げた。このとき、受刑者たちはただ、ディベートで勝負して、刑務所内の教育の力を示したかっただけだったと語った。

ここで実施されたのはディベートの試合ですので、少し説明をしておきます。

ディベートの試合とは、論題(論争するテーマ)について賛成・反対の2チームに分かれて論争をします。学生が行うことが多いので、教育ディベートとも呼ばれることがあります。

主催者によっても変わりますが、各チームは2人、3人、5人などの構成で、進め方は次のようなルールに基づきます(2人制の場合)。最後に、審判(ジャッジ)がどちらのチームが勝ったかを判定するのが、試合と言われるゆえんです。

(1)肯定側立論(5分間):肯定側のA による
(2)否定側質疑(3分間):否定側Cが肯定側Aを質疑する
(3)否定側立論(5分間):否定側Cによる
(4)肯定側質疑(3分間):肯定側Bが否定側Cを質疑する
(5)否定側反駁(4分間):否定側Dによる
(6)肯定側反駁(4分間):肯定側Bによる
(7)否定側サマリー(3分間):否定側Cによる
(8)肯定側サマリー(3分間):肯定側のAによる
(9)審判(ジャッジ)が勝ち負けを決定

では、元の話題に戻りましょう。

さて、この受刑者ディベートチームは、受刑者向け大学教育プログラム「バード・プリズン・イニシアチブ」を通じて学位取得に向けて勉強している人たちなのです。

討論でハーバード大生に勝った受刑者、反響に驚く
出典 ウオールストリートジャーナル2015 年 10 月 11 日
ディベートの勝者が所属しているのはイースタンニューヨーク刑務所のディベートチーム。約20人のメンバーはバード・カレッジ(ニューヨーク州アナンデール・オン・ハドソン)が実施する受刑者向け大学教育プログラム「バード・プリズン・イニシアチブ」を通じて学位取得に向けて勉強に励んでいる。このプログラムにはニューヨーク州全体で約300人が参加、厳しい大学教育を受けている。

受刑者チームがデビューしたのは2014年春で、全米ランキングに名を連ねるバーモント大学のチームにも勝利したというのですから、実力は本物です。しかも、受刑者であるがゆえに、インターネットが使えないというハンディーもあるというのです。

討論でハーバード大生に勝った受刑者、反響に驚く
出典 ウオールストリートジャーナル2015 年 10 月 11 日
受刑者チームがデビューしたのは2014年春。米陸軍士官学校(ニューヨーク州ウエストポイント)のディベートチームに勝利した。その後、全米ランキングに名を連ねるバーモント大学のチームにも勝利したものの、今年4月の陸軍士官学校との再対決では敗北した。

 受刑者チームにとって、準備は簡単なことではない。受刑者は調査にインターネットを使うことが認められておらず、本や記事を閲覧するには申請して、刑務所の管理部門の許可を受けなければならない。手続きに数週間かかることもある。

 マンハッタン出身で、故殺罪で服役中のアレックス・ホール受刑者(31)は「自分たちが勝てば、多くの人がここで何が起きているのかと思うだろう」と語った。「私たちは生まれつき弁舌の才能があるわけではないかもしれないが、本当に一生懸命やっている」

ここで、私が皆さんにお伝えしたいことは、ディベートは練習を積むことで、誰でも技術を身につけることができるということなのです。

受刑者も特別な才能があった人とは思えませんし、小さいころから十分な教育を受けてきたわけでもありません。

しかしながら、優れた指導者について真摯に学べば、誰でもこのような快挙を達成できるのです。

皆様も、ディベートを学んで、人生を変えてみませんか?

なお、ハリウッドでは、このディベート対決を映画として公開する予定だそうです。

討論でハーバード大生に勝った受刑者、反響に驚く
出典 ウオールストリートジャーナル2015 年 10 月 11 日
受刑者とハーバード大の学生のディベート対決はある映画撮影チームによって撮影されていた。映像はドキュメンタリー映画として2018年に公開される予定で、仮のタイトルは「College Behind Bars(鉄格子の中の大学)」。監督はリン・ノビック氏が、製作責任者はケン・バーンズ氏が務めている。

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