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最近、様々な自治体において運動会でピラミッドなど組み体操の制限や禁止が様々な決定されています。

皆様は、運動会での組み体操について、賛成ですか?反対ですか?

組体操の「全廃」から教育委員会の対応を問う 「二人三脚」も組体操に含まれる?
出典 内田良 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授 2016年2月23日
組体操のあり方をめぐって、教育委員会が揺れている。
大阪市教育委員会は、昨年9月の「ピラミッド5段、タワー3段まで」という規制をさらに強化し、「ピラミッドとタワーの禁止」を決定した。さらには先日、千葉県の柏市教育委員会が組体操の全面廃止を検討していることが明らかにされ(2/18組み体操全面廃止へ 千葉・柏)、さらには昨日、同県の流山市教育委員会が全面廃止を決定したことが報じられた(2/22組み体操全般廃止 千葉・流山)。

さらに、東京都でも、都立学校において「組み体操」を平成28年度は原則として休止する決定をしました(東京都敎育員会 平成28年3月24日)。

きっかけは、昨年9月に大阪府八尾市の市立大正中に起きた組み体操での事故でしたが、同様の事故が9月の大会前の練習や、平成26年と25年の大会本番や直前の練習でも起こっていたことが波紋を呼びました。

組み体操「ピラミッド」など、3年間で8人骨折 大阪・八尾市立中
出典 産経WEST 2015.10.5
 9月の体育大会で組み体操の「10段ピラミッド」が崩れて中学1年の男子生徒が骨折、生徒5人が軽傷を負う事故があった大阪府八尾市の市立大正中で、9月の大会前の練習や、平成26年と25年の大会本番や直前の練習でも、ピラミッドや別の組み体操が崩れるなどして、生徒7人が骨折していたことが5日、同校への取材で分かった。

では始めに、組み体操に賛成の意見を見てみましょう。

組み体操の魅力は「感動だ!」とするのが、関西体育授業研究会事務局の垣内幸太先生です(敎育ZINE 大阪教育大学附属池田小学校垣内幸太2014/5/14)。

垣内幸太先生は、「もちろん最初からそんな信頼関係が存在しているわけではありません。何度も失敗を重ねながら、何度も練習を積んでいくからこそ、その信頼がうまれていくのです。保護者たちも、子どもたちのその努力を知っているからこそ、感動してくれるのです。そして、私たち教員も、その過程を知っているからこそ、ピラミッドが完成したとき目に涙を浮かべるのです。そんな「感動」こそが組体操の魅力であると思います。」と述べております(同上)。

また、「本番まで短い練習期間の中、毎回目標をもって組体に取り組む。そのことが単なる技の完成ではなく、人としての完成を促すこととなる」と組み体操には技だけでなく心を鍛えるという教育効果もあるのです(Yahoo!ニュース 2015年10月2日)。

同様に、「闇雲に高いピラミッドを作り上げること、高さを求めただけのタワーを成功させることが、組体操の目的ではない。子ども自身が挑戦に値すると思う課題をクリアしていくプロセスを安全に経験させた上で、やり切った達成感を胸に刻み込むことが組体操の目的」とする意見もあります(BLOGOS アスリートナレッジ2015年10月06日)。

元フジテレビアナウンサー長谷川豊氏は「サッカーやバスケなど、球技のほうが、圧倒的に重篤な事故は相次いでいますし、組体操のほうがよほどデータ上は事故件数が少ないんですが、なぜその中で「組体操だけ」をスケープゴートにしているんでしょう?スポーツはそもそも危険と隣り合わせなので、意味がある」と支持を表明しています(長谷川豊公式ブログ 2015年10月07日)。

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次に、組み体操に反対の意見を見てみましょう。

 尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が、「大阪の八尾市小中学校ではこの二年間で12人も骨折。組体操の事故で病院にかかった件数、総計ー8561件!重度の障害負ったり、下肢切断の被害者まで出ているのに…」と実際の負傷者数をあげ、現場での子供たちの命と安全を守ってほしいと訴え「各地の教育委員会、文科省は“実態調査と再発防止策”を提示する必要あるのではないでしょうか」とし、親も断固として抗議するべきだとブログで訴えています(RBBTODAY 2015年10月6日)。

実際、組み体操による事故は大阪の八尾市小中学校特有のものではありません。日本スポーツ振興センターによると、平成25年度に全国の小中高校で、組み体操で災害共済給付制度の医療費支給を受けた事故件数は小学校6349件で、中学校1869件、高校343件になるのです(産経WEST  2015.10.20)。

また、69年度以降の事故では死亡9件(突然死2件含む)、障害が残ったのが92件。ピラミッドやタワーでは総段数が3段の事故が最も多く、数人で組む倒立や肩車も2014年度には年間400人以上が骨折していたこともわかりました(読売新聞 2016年03月25日)。

内田良名古屋大学大学院准教授は、重大事故につながりうる組体操は、やめたほうがよいとの提言をしております。

内田良准教授は、「バスケットボールの負傷部位の3分の2が「手・手指部」であることに注目したい。他方で組体操では、体の中心を成す体幹部の負傷が多い。なかでも,重大事故につながりやすい頸部の割合も高い。また同じく重大事故になりうる頭部の負傷の割合も大きい。組体操は、身体の根幹部分、あるいは重大事故につながりうる部分の負傷が、バスケットボールに比して多いことが明らかである。だからこそ、バスケットボールに比べて,よりいっそうの安全配慮が必要なのである」と指摘したうえで、「10段の場合、土台の生徒に、中学2年生男子で190kg、中学3年生男子で211kgの重量になり、7段でも小学6年生男子で92kg、女子で94kgである」と具体的に事故の起こる原因を指摘しております(同上)。

脳科学者の茂木健一郎氏は、「絆」って。「伝統」って。便利な言葉ですよね。何も考えずに、人に物事を押し付ける時に」と指摘し、組体操には「極小の教育効果と理不尽なリスクしか感じられない」としています(茂木健一郎オフィシャルブログ 2016/02/24)。

こうした状況のもとで、超党派議員連盟は、組体操実施に反対する3万人分のネット署名を馳文科大臣に手渡し、善処を求めております(敎育新聞 2016年2月24日)。

以上、組み体操について、賛成・反対の意見を見てきました。

皆様は、賛成ですか?反対ですか?

なお、下記には全文が掲載されております。
運動会での組み体操の禁止:賛成ですか?反対ですか?

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