これから、状況分析を元に判断をどのようにすべきかを考えて行きたいと思います。
良い判断をするには、次の4つのステップが必要となります。
選択肢を作る
判断基準を作る
判断基準で選択肢を評価する
決断をする
これまで、「選択肢を作る」、「判断基準を作る」について説明してきました。
今回は、「判断基準で選択肢を評価する」について説明したいと思います。
今まで「選択肢を作る」と「判断基準を作る」との二つを学んだわけですが、この2つをどう使うか明らかにいたしましょう。
まず、判断基準と選択肢で、マトリックスを作ります。
よく行うのが、縦軸に選択肢を並べ、横軸に判断基準を並べます。
例えば、選択肢は次の3つがあるとします。
選択肢A:都心にあるフレンチ・レストラン
選択肢B:都心にある和食・ダイニング
選択肢C:家の近くにあるイタリアン・レストラン
そして、判断基準は次の5つあるとします。
1.家から1時間以内で行かれる
2.予算はひとり8千円以内
3.お洒落な雰囲気がある
4.両親はワインが飲めるメニュー
5.子供が好きなお肉があること
以上から、3x5のマトリックスが作れますね。
次に、それぞれの升目に、評価をしていくことになります。
評価基準は、○、△、×と言った方法もありますし、あるいは点数にして、良いほうから3点、2点、1点とするような方法もあります。
勿論、◎もありえますし、5段階評価でも良いでしょう。
一般的に、点数のほうが合計を出して評価がし易い面があります。
ここでは、練習の意味を含めて、5段階の点数制にして見ましょう。
家族で評価してみたところ、合計点が次のようになりました。
合計13点 選択肢A:都心にあるフレンチ・レストラン
合計13点 選択肢B:都心にある和食・ダイニング
合計16点 選択肢C:家の近くにあるイタリアン・レストラン
「都心にあるフレンチ・レストラン」は、雰囲気が大変良いものの、予算が厳しく、またワインも良いものがあまり飲めません。
また、「都心にある和食・ダイニング」も、ほぼ同様の結果です。
「家の近くにあるイタリアン・レストラン」は、その点家から近い上、予算もまずまずです。ワインも良いものが飲めます。若干問題があるのは、雰囲気です。さすがに都心のよいレストランとは比較すると見劣りしてしまいます。
でも、子供は美味しいお肉を食べたいと言い張っており、どの選択肢も満足はしていないようでした。
さて、このように3x5のマトリックスで評価ができましたので、後は決断するだけとなります。
実は、大変興味深いことが起きてしまったのですが、詳しくは次回に説明したいと思います。
なお、このブログは、弊社メルマガに登録していただければ、ご覧いただけます。
メルマガ申込みフォーム(無料)
ディベート教育株式会社では、次のような企業研修を行っております。ご参考まで。
————【ディベート企業研修例】————
■ディベート研修: 総合的ビジネス力習得
■ディベート研修 管理職向け
■ディベート研修: 切れる英語力習得