実社会においては、論理的思考力(ロジカルシンキング)を適用しようとしても、十分な資料がないうえ、プレゼンテーションを聞いてその場で判断しなければならない場面が多くあります。
そこで、本パートでは、社説など資料を読み、短時間で賛成反対の論理の整理をして、プレゼンテーションを行い、質門に答える実践をしていただきます。
個人演習(ひとりディベート)
配布された資料を短時間で賛成・反対の両面から分析をします。
ここで、ひとりディベートのスキルを再度実践することになります。
なお、配布される資料は、実際の新聞社説や雑誌記事ですが、分析をしてみると論理的思考力(ロジカルシンキング)を学んだ後では、いかに不十分な証拠から結論を導いているかが理解できるようになります。
しかしながら、実社会では資料が完璧に揃うことはない上、時間の制約もあって分析も十分にできないのが現実です。
この現実に沿ったスキルを学ぶことになります。
グループ演習
事前予告なく、その場で告げられた賛成か反対かの立場で、一人ずつプレゼンテーションをします。
プレゼンターは、短時間で自分の論理的展開を作り上げ、プレゼンテーションについても、結論から始めて、次に理由を説明するという、欧米ビジネスで通用するプレゼンテーション方法を習得します。
次に、そのプレゼンテーションについて、他のメンバーから不明点や分析内容に関して質門をしてもらい、プレゼンターはその質門に瞬時に対応する練習をします。
つまり、プレゼンテーションを聞く側としては、相手のプレゼンテーションを注意深く傾聴して、自身の賛成と反対の分析結果と照らし合わせ、時には対偶を用いて、短時間に不明点や問題点を洗い出す練習をしることになります。
このように、プレゼンターと質問者として、参加者は実社会でのプレゼンテーションのシミュレーションを体験することになります。