今年の11月には、米国大統領選挙があります。

その前哨戦である、予備選が年初から始まっており、日本のメディアでも頻繁に報道されております。

米国大統領選挙が、日本のみならず世界で注目されるのは、米国大統領になる人物が、世界の政治経済に対して大きな影響力を持つからです。

予備選で、何かと物議を醸し出して目立っているのが、アメリカの不動産王ドナルド・トランプ氏です。

彼は、ペンシルベニア大学大学院ウォートン・スクールにてMBAを取得しております。

ウォートン・スクールといえば、米国ビジネススクールでもトップクラスにランクされ、その講義はケースメソッドという、ディベートで行われます。

即ち、ドナルド・トランプ氏はディベートの達人であり、物議を醸し出す発言は計算されたものに違いありません。

また、最近のホットトピックは、そのトランプ氏を支持率で抜いた、クルーズ上院議員です。

トランプ氏が首位陥落、支持率トップはクルーズ氏
出典 TBS NEWSi 2016年2月18日
 アメリカ大統領選挙の共和党指名候補争いで不動産王のトランプ氏がクルーズ上院議員に支持率で首位を奪われました。
 これはアメリカのウォールストリート・ジャーナル紙などが行った最新の全米での世論調査で明らかになったものです。
 トランプ氏の支持率は前の月より7ポイント減り26%となったのに対し、クルーズ氏は8ポイント増の28%でトップに躍り出ました。

実は、テッド・クルーズ氏は、かなりのディベートの達人であることがわかったのです。

クルーズ氏は、プリンストン大学時代にはディベートで活躍し、1992年には2つの全米チャンピオンになった経験もあるほど、ディベートが強いのです。

出典 Ted Cruz From Wikipedia
While at Princeton, he competed for the American Whig-Cliosophic Society’s Debate Panel and won the top speaker award at both the 1992 U.S. National Debating Championship and the 1992 North American Debating Championship.

タイム誌(January 25, 2016)によれば、彼の趣味はディベートだ、と言っているように、
テッド・クルーズ氏は、かなりのディベートの使い手であることが想像されます。

また、彼はハーバード・ロースクールの卒業生です。

ハーバード・ロースクールは、世界中のロースクールにおいて最難関の一つで、その授業は教授が学生に質問をして、学生が答えるという、所謂ソクラテス方式と言われるディベートで行われます。

ハーバード・ロースクール卒業後は、連邦控訴裁判所や連邦最高裁判所長官の調査官となり、その後ワシントンD.C.の法律事務所に勤務しましました(以上、ウィキペディアより)。

裁判所の調査官や弁護士といえば、ディベートが必須の職業ですので、彼のディベート力には想像を絶するものが有るのかもしれません。

一方、民主党の有力候補である、前国務長官ヒラリー・クリントン氏はどうでしょうか?

ヒラリー・クリントン氏はイェール・ロー・スクール出身で、弁護士をしておりました。

弁護士という職業も、ディベートが必要になりますので、ヒラリー・クリントン氏もディベートの達人という訳です。

因みに、夫のビル・クリントン氏とはイェール・ロー・スクールで知り合い結婚をしております。

また、現在の米国大統領オバマ氏は、ハーバード・ロースクールの出身です。

オバマ氏は、そのハーバード・ロースクールを上位10%以内という優秀な成績で卒業し、弁護士として活躍をしていました。

即ち、オバマ大統領はディベートの達人なのです。

こうしてみると、米国大統領になる人物は、皆ディベートの達人ということが言えると思います。

その理由として考えられるのは、米国大統領に課せられた世界最強の軍事力と世界をまとめ上げなければならない立場にあると思います。

米国大統領は、世界各国の首脳と様々な問題で協議しなければなりません。

各国の多様な利害関係を調整して結論を導き出すには、ディベートが必須なのです。

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