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運動会での組み体操の禁止:賛成ですか?反対ですか?

運動会での組み体操の禁止:賛成ですか?反対ですか?

運動会での組み体操の禁止の背景

最近、様々な自治体において運動会でピラミッドなど組み体操の制限や禁止が様々な決定されています。

例えば、東京都は、都立学校において「組み体操」を平成28年度は原則として休止する決定をしました(東京都敎育員会 平成28年3月24日)。

また、沢市教委も四つんばいで重なる「ピラミッド」や、肩の上に立って塔をつくる「タワー」など「高さのある技は実施しない」と決めました。(毎日新聞2016年4月7日)

皆様は、運動会での組み体操について、賛成ですか?反対ですか?

組体操の「全廃」から教育委員会の対応を問う 「二人三脚」も組体操に含まれる?
出典 内田良 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授 2016年2月23日
組体操のあり方をめぐって、教育委員会が揺れている。
大阪市教育委員会は、昨年9月の「ピラミッド5段、タワー3段まで」という規制をさらに強化し、「ピラミッドとタワーの禁止」を決定した。さらには先日、千葉県の柏市教育委員会が組体操の全面廃止を検討していることが明らかにされ(2/18組み体操全面廃止へ 千葉・柏)、さらには昨日、同県の流山市教育委員会が全面廃止を決定したことが報じられた(2/22組み体操全般廃止 千葉・流山)。

きっかけは、昨年9月に大阪府八尾市の市立大正中に起きた組み体操での事故でしたが、同様の事故が9月の大会前の練習や、平成26年と25年の大会本番や直前の練習でも起こっていたことが波紋を呼びました。

組み体操「ピラミッド」など、3年間で8人骨折 大阪・八尾市立中
出典 産経WEST 2015.10.5
 9月の体育大会で組み体操の「10段ピラミッド」が崩れて中学1年の男子生徒が骨折、生徒5人が軽傷を負う事故があった大阪府八尾市の市立大正中で、9月の大会前の練習や、平成26年と25年の大会本番や直前の練習でも、ピラミッドや別の組み体操が崩れるなどして、生徒7人が骨折していたことが5日、同校への取材で分かった。

組み体操に賛成する意見

組み体操の魅力は「感動だ!」とするのが、関西体育授業研究会事務局の垣内幸太先生です。

組体操の魅力はズバリ「感動」だ!
出典 敎育ZINE 大阪教育大学附属池田小学校垣内幸太2014/5/14 掲載
―組体操の魅力とは、ズバリ何でしょうか?
 「感動」です。組体操には、関わっているものすべてを「感動」に包み込む力を持っています。そして、その「感動」は、深い信頼関係によりもたらされています。
 大きなピラミッドにおいて、最も大きな負担のかかる子どもたちは、外からはその姿を見ることはできません。それでも、その子どもたちは、歯を食いしばりピラミッドの完成を願っています。そんな彼、彼女らを信頼しているからこそ、最後の1人は、勇気を出してピラミッドの頂上で両手を広げることができるのです。もちろん最初からそんな信頼関係が存在しているわけではありません。何度も失敗を重ねながら、何度も練習を積んでいくからこそ、その信頼がうまれていくのです。保護者たちも、子どもたちのその努力を知っているからこそ、感動してくれるのです。そして、私たち教員も、その過程を知っているからこそ、ピラミッドが完成したとき目に涙を浮かべるのです。
 そんな「感動」こそが組体操の魅力であると思います。

また、組み体操には技だけでなく心を鍛えるという教育効果もあるのです。

ハイリスクの巨大組み体操――警告のなかで起きた八尾市中学校の事故
出典 Yahoo!ニュース 2015年10月2日
しかしそれでもなお、巨大な人間ピラミッドは拡がっていった。そこには教員たちの強い思いがある。同じく関西体育授業研究会の会報には、こうした言葉が並んでいる。
組体を通して子どもたちに学ばせたいことがあります。
・一生懸命に取り組むこと
・仲間を信頼すること
・苦しさつらさを乗り越えること
それらはこれから先、子どもたちが生きていくうえで必ず身につけておいてほしいことです。
本番まで短い練習期間の中、毎回目標をもって組体に取り組む。そのことが単なる技の完成ではなく、人としての完成を促すこととなるのです。
技だけでなく心を鍛える。それが組体です。

同様に、「こども自身が挑戦に値すると思う課題をクリアしていくプロセスを安全に経験させた上で、やり切った達成感を胸に刻み込むことが組体操の目的」とする意見もあります。

それでも私が組体操に取り組む理由。ある現役教師の告白
出典 BLOGOS アスリートナレッジ2015年10月06日
「組体操を見るとその学校が分かる」。闇雲に高いピラミッドを作り上げること、高さを求めただけのタワーを成功させることが、組体操の目的ではない。子ども自身が挑戦に値すると思う課題をクリアしていくプロセスを安全に経験させた上で、やり切った達成感を胸に刻み込むことが組体操の目的である。教師と子ども、そして保護者も含めた信頼関係が、子どもたち自身と見ている人に感動をもたらす組体操を作っていくのである。子どもたちの実態に応じた最大限の構成であれば、感動をもたらすことができる。その感動は子どもたちの学校生活全体を表していると、私は、強く信じている。

元フジテレビアナウンサー長谷川豊氏は「スポーツはそもそも危険と隣り合わせだから意味がある」と支持を表明しています。

出典 長谷川豊公式ブログ 2015年10月07日
今、盛んに言われている
「組体操は危険!」
「骨折案件が去年4件も!!」
という感情的なニュースに一言申したいのですが、本当にデータに基づいて放送しているんでしょうか?ピラミッドの映像が面白いので、視聴率をとれるように煽って流しているだけではないでしょうか?
上記調査結果のデータでは、そもそも骨折のきっかけで圧倒的に多いのは「クラブの練習中」であり、試合中と合わせて実に過半数がクラブ中です。
そして、続くのが「休み時間」。階段や廊下での転倒ですね。
そして、「体育の授業中」。
「運動会」など案件が少なすぎるようで、「交通事故」などと同じ「その他」に入っていると想定されますが、そもそもデータにも上がらない数の数字のようです。
もう一度聞きますが、ちゃんと調べたんでしょうか?サッカーやバスケなど、球技のほうが、圧倒的に重篤な事故は相次いでいますし、組体操のほうがよほどデータ上は事故件数が少ないんですが、なぜその中で
「組体操だけ」
をスケープゴートにしているんでしょう?子供の安全を守りたいんですよねとにかく、感情的に叫ぶコメンテーターや「自称」専門家たちは子供のケガを防ぎたいんですよね?

じゃあ先に授業中に「強制的にやらせる」サッカーとバスケをやめさせたほうがいいんじゃない?
(中略)
以前書いたことをもう一度書きます。
スポーツはそもそも危険と隣り合わせです。なので、意味があるのです。

組み体操にに反対する意見

 尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が、「組体操は緊急中止すべき!! 強行学校は処分すべきです!」とブログで訴えています。

出典  RBBTODAY 2015年10月6日
 尾木氏は6日のブログで、八尾市の小中学校で昨年以降の組み体操の負傷者数を取り上げた新聞記事に触れ、「これだけ心配の声、満ちているのに運動会の花形だから と言って、強行」と厳しく追及。「大阪の八尾市小中学校ではこの二年間で12人も骨折。組体操の事故で病院にかかった件数、総計ー8561件!重度の障害負ったり、下肢切断の被害者まで出ているのに…」と実際の負傷者数をあげて疑問を投げかけた。
 現場での子供たちの命と安全を守ってほしいと訴え「各地の教育委員会、文科省は“実態調査と再発防止策”を提示する必要あるのではないでしょうか」とし、親も断固として抗議するべきだとの思いを強く訴えていた。

実際、組み体操による事故は大阪の八尾市小中学校特有のものではありません。平成25年度に全国の小中高校で組み体操事故件数は合計で8000件を超えているのです。

出典 産経WEST  2015.10.20 
日本スポーツ振興センターによると、平成25年度に全国の小中高校で、組み体操で災害共済給付制度の医療費支給を受けた事故件数は小学校6349件で、中学校1869件、高校343件になる。
 組み体操の事故に詳しい名古屋大学の内田良准教授(教育社会学)の試算では、10段のピラミッドの場合、土台役の子供にかかる最大負荷は200キロ前後に達するといい、内田准教授は「自分の4倍の体重を背負うのは大人でも不安で相当過酷だ」と指摘する。

また、69年度以降では組み体操で9人死亡したこともわかりました。

組み体操で国が通知…69年度以降、9人死亡 
出典 読売新聞 2016年03月25日
69年度以降の事故では死亡9件(突然死2件含む)、障害が残ったのが92件。ピラミッドやタワーでは総段数が3段の事故が最も多く、数人で組む倒立や肩車も2014年度には年間400人以上が骨折していた。

内田良名古屋大学大学院准教授は、重大事故につながりうる組体操は、やめたほうがよいとの提言をしております。

【緊急提言】組体操は,やめたほうがよい。子どものためにも,そして先生のためにも。▽組体操リスク(1)、(2)、(3)
出典 Yahoo!ニュース 内田良名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授2014年5月19日
組体操の事故が後を絶たない。そこで今回この運動会シーズンに、一つの緊急提言をしたい――組体操は、やめたほうがよい。子どものためにも、そして先生のためにも。
(中略)
第二の視点として,組体操が危険であることについて,負傷事故件数を用いて改めて確認をしたい。前回指摘したように、組体操では、他競技と比べて事故が多く起きている。これが第二の視点の核心であることに変わりはない。今回はさらに、負傷(一部疾病を含む)の部位を明らかにしたい。
上の表(→注)を作成した理由は、「跳箱運動は1~6年だから件数が多いのはわかるが、バスケットボールは5~6年(あるいは3~6年)であり、組体操(実施されているとすれば5~6年)と比べても件数が多いから、バスケットボールの事故にこそ注目すべき」との意見をもらったからである。その問いへの答えとして、表のなかで着目すべき箇所を、水色でマークした。
バスケットボールの負傷部位の3分の2が「手・手指部」であることに注目したい。他方で組体操では、体の中心を成す体幹部の負傷が多い。なかでも,重大事故につながりやすい頸部の割合も高い。また同じく重大事故になりうる頭部の負傷の割合も大きい。組体操は、身体の根幹部分、あるいは重大事故につながりうる部分の負傷が、バスケットボールに比して多いことが明らかである。だからこそ、バスケットボールに比べて,よりいっそうの安全配慮が必要なのである。(中略)
10段(計151人)の場合、土台の生徒のなかでもっとも負担が大きいのは、背面から2列目の中央部にいる生徒であり、3.9人分の負荷がかかる。中学2年生男子(全国の平均体重48.8kg)で190kg、中学3年生男子(平均54.0kg)で211kgの重量になる。(中略)
組体操の指導書には、「小学校では7段くらいまで可能」(戸田克『徹底解説 組体操』)と書かれている。7段でも最大の負荷量は2.4人分、小学6年生男子(平均38.3kg)で計算すると、92kg、女子(平均39.0kg)で94kgである。1人の小学生が、同級生2.4人を背中に乗せている。これだけでも十分に異常な事態である。
私が知る限り、小学校では9段を成功させた事例がある。9段の場合、最大負荷は3.1人分、6年生男子で119kg、女子で121kgである。(中略)
運動会や体育祭を盛り上げるために、これほどまでに無謀なことがおこなわれている。それでもなお、先生たち、保護者たちは、巨大なピラミッドを求めるのだろうか。「教育」とは、いったい何なのだろうか。

脳科学者の茂木健一郎氏は、組体操には「極小の教育効果と理不尽なリスクしか感じられない」としています。

「組体操事故の被害生徒が馳文科相に怒りの手紙」のニュースに思う。
出典 茂木健一郎オフィシャルブログ 2016/02/24
このニュースを読んで、ますます怒りが募ります。
「先生が、絆なんだよ!伝統なんだよ!と言っていた」組体操事故の被害生徒が馳文科相に怒りの手紙
なんなんでしょうね、
「絆」って。
「伝統」って。
便利な言葉ですよね。何も考えずに、人に物事を押し付ける時に。
人と人とが力を合わせること自体は否定しません。
しかし、たとえばサッカーの試合における、動的でフレキシブルな組織化に比べて、組み体操のなんと単純で、意味のないことでしょう。
絆だとか、伝統だとか、エビデンスにもとづいて教育をすべき教師が口にするべきとは思えない情緒的な言葉で、組み体操という悪習を続け、結果として生徒が怪我をし、後遺症に苦しんでいらっしゃる。
このようなニュースを読んで、内心忸怩たる思いにとらわれない教育関係者は、失格だと感じます。
みなさんは、どのようにお感じになりますか? 私は、組体操には、極小の教育効果と理不尽なリスクしか、感じられません。

一方、超党派議員連盟は、組体操実施に反対する3万人分のネット署名を馳文科大臣に手渡し、善処を求めております。

超党派議連 組体操への対応で馳文科相に申し入れ書
出典 敎育新聞 2016年2月24日
超党派の「学校管理下における重大事故を考える議員連盟」は2月24日、文科省を訪れ、馳浩文科相に、組体操の対応についての申し入れ書を手渡した。(中略)
維新の党の初鹿明博衆院議員は、内田良名古屋大学大学院准教授が集めた組体操実施に反対する3万人分のネット署名を馳文科大臣に手渡した。

以上、組み体操について、賛成・反対の意見を見てきました。

皆様は、賛成ですか?反対ですか?

なお、行政や住民集会などに活用すべく、組み体操問題を論題として賛成と反対に分かれ議論をすることで、問題の本質の理解を深めより良い結論を導き出す、ディベート研修をご提案致します。

ディベート研修(組み体操問題)

ひとりディベートをより深く学ぶには、eラーニング「ひとりディベート講座」をお勧め致します。

なお、行政に携わる地方自治体の方々と住民側として社会行政問題に関わる方々に対して、懸案問題に対して賛成と反対の両面から検討することで、問題の本質を掴み、内因性を理解することで、合理的で本質的な解決策を見出していくことを目指す、ディベート教室をご提案致します。

ディベート教室:地方自治体や住民代表向け

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