ディベートは、ビジネスに必要な能力を総合的に開発することできる、優れた能力開発手法です。

しかしながら、こうしたことを人から聞いたり、書物やインターネットで読んでみても、きっとピンとくることはないことでしょう。

何故ならば、ディベートは実践することで、初めて身につくものだからです。

さて、ディベートを学ぶには、試合に参加することが、一番良い方法です。

ディベートの試合に参加するということは、次のような活動を経験することになります。

なお、通常は数名のチームで試合に参加するので、これからご紹介する活動は、基本的にはチーム活動となります。

事前に、試合の論題(試合のトピック)にそった調査をする。インターネット使用で便利になったとはいえ、論題によりますが、数週間以上かかるケースもあります。

膨大なデータから、論題に対して、賛成と反対の議論の論理を組み立てる。適切なエビデンスを選択して、議論を裏ける。

時間配分にしたがって、議論を短時間で説明できるように、発表の練習をする。

相手側の論理を反駁(反論ともいいます)するために、予想される議論の展開に対して、質問と反駁のエビデンスを準備する。

試合の当日は、チームメンバーと一緒に相手チームの発言をメモしながら、どう反論していくか、どのような質問をしたら効果的かを瞬間的に判断して、実行する。

反駁のスピーチでは、相手側の弱点を見つけ出議論するとともに、自分側の弱点を補強する。

サマリーでは、論点を手短にまとめて、いかに自分側のチームがより良い議論をしたかを審判にアピールする。

以上の活動を、何度も経験することになります。

こうした経験を積み重ねることで、ディベータ―は次のような能力を身に付けることができるのです。

第一に、論理的思考力を身につけられます。

ディベートでは賛成・反対の両方の立場でロジックを組み立てていきますが、このときに分かりやすくかつ効果的なロジックをいかに組み立てるか、そのロジックが適切に論拠によってサポートされているかを検証いたします。また、ディベートの試合中であれば、瞬間的に相手側の論拠の弱点を見つけ直ぐに反論をする訓練をします。こうしたことを繰り返すことで自然と論理的思考を身につけることができます。

第二に、分析力を身につけられます。ディベートでは論証を重ねてロジックで説明をしていきます。そのため、最も効果的なエビデンスを大量のデータから吟味して探し出さねばなりません。これは結構大変な努力と労力が必要になります。そのためディベートを何度も経験していくと必然的に多量のデータから最もよいデータを見つけ出す能力が備わります。

第三に、コミュニケーション力が身につけられます。ディベートの試合では、短時間の間でいかに効果的に自説を説得するかにかかっております。これは大変難しい技術ですが、繰り返し練習することで明快なプレゼンテーションができるようになります。また、口頭だけでなく文章で論じることも容易になります。

勿論、百聞は一見に如かず、です。百の議論より、実際に経験するのが良いと思います。

是非とも、皆様も機会を見つけてディベートを勉強してみてください。

必ずや、ビジネスに役立つ能力が開発されるでしょう。

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